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【運営支援編】発達障害児の睡眠困難とは

2024.11.12

こどもの発達と睡眠の関係

睡眠は、子どもの健やかな発達の上で欠かせない基本的生活習慣の一つです。近年、子どもの生活の夜型化等によって、子どもの睡眠不足や睡眠リズムの乱れなども問題視されています。睡眠不足になると起床の困難さ、それにより体力・時間のなさから朝食の欠食等につながり、日中はつらつと過ごすだけのエネルギーがないまま学校に行き、日中の活動量が低下や、それにより更に入眠困難につながる等、悪循環な生活リズムに陥ることが懸念されます。

発達障害と睡眠

このように睡眠の問題は、子どもの多様な心身の発達において困難を引き起こすことが明らかですが、発達障害の特徴を持つ子どもたちの多くが、何らかの「睡眠困難」を抱えている、ということが過去の研究などでも指摘されているのです。

睡眠困難とは
①入眠困難
②中途覚醒
③悪夢
④早朝覚醒
⑤日中の眠気

睡眠困難の背景

子どもの睡眠困難において背景にある事柄として挙げられるのは、

❶日中の出来事に対するストレス
❷ゲーム等での過集中や依存
❸自分の好きな事をするため夜型化
❹感覚過敏のよる影響
❺アレルギーなどへの不十分な対応
❻寝る環境の不整備
❼親の生活の夜型化

等があり、特に発達に特性のある子どもたちは日中ストレスを受けやすいため、睡眠困難になりやすいと考えられます。

睡眠ホルモンとの関係

そして、そういった日中の出来事等に起因するものの他にも、発達障害のお子さんに多いとされているのが睡眠ホルモンの影響になります。

人間は、夜間に「メラトニン」というホルモンの分泌が始まると、体内の深部温度が低下して、休眠に適した状態になり、眠気を感じるようになりますが、発達障害では、このメラトニンがピークに達するのが遅く、それにより就寝時間の遅れ、生活の夜型化が進んでいくという事が挙げられるのです。

生活の柱を整える

早寝早起きをして、朝ごはんをしっかり食べて学校へ行く。当たり前のようで、当たり前に出来ないから悩ましいのが生活の習慣化です。「睡眠」だけにフォーカスせず、その子の生活全体を見通すことが大切になります。

また、睡眠不足は正常な思考の妨げになる大きなストレスになります。お子さんが眠れず、親御さんも睡眠不足になり苦しんでいるという場合は、まずは睡眠を整えるべく医療機関への受診を進めていきましょう。

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