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【開業方法編】物件探し

2024.07.05

こんにちは!
児童発達支援・放課後等デイサービス ヒトツナ フランチャイズ本部の遠藤です。

皆さんは放課後等デイサービスを開業するには、どんな建物が適していると思いますか?

「立地が良い」「広い」「日当たりが良い」「内外装がきれい」など様々な条件が思い浮かびますよね?

上記も勿論大切なのですが、それと同じくらい気をつけなければならないのが、実は「関係法令すべてに適合している」ということなのです!

今回のコラムでは、放課後等デイサービスに適した物件を「集客等のための理想的な条件」と「クリアしなければならない条件(法令等)」の両面から解説します。

集客面や仕事のし易さ、何より利用児童の便益を高めるためには上記のような条件がかかせません。勿論、全ての項目が100点満点の建物はどこにも存在しません。時には妥協もしつつ、少しでも良い条件の物件を見つけたいですね。

特に放課後等デイサービスや児童発達支援のメインターゲットとなる0歳~14歳の年少人口が多い場所が最適です。ファミリーにとって住みやすい場所であれば、今後数十年にわたるニーズの増加も期待できます。

上記と同様の理由ですが、当然、送迎が可能な片道15~20分圏内にたくさんの学校があると集客面で有利に働きます。特別支援学校で近くにあれば1度の送迎でたくさんの利用者様をお迎えできるので効率が良いですね。もちろん事業所のコンセプトと特別支援学校の児童生徒様のニーズが合わないケースもありますので、その場合は必ずしも特別支援学校が近くにある必要はありません。

たくさんの利用者様をお迎えするには建物の第一印象がとても大事です。せっかく素晴らしい人材やプログラムを用意しても、建物の印象が悪いと「契約しない」「利用したくない」などということになりかねません。

良い印象を与えられる建物とは「外観や内装がキレイで清潔感があること」「窓があって明るく、息苦しさを感じないこと」「十分な広さがあり、窮屈に感じないこと」などが条件となります。

家賃の目安は首都圏で30万円程度、地方であれば高くても25万円以下が望ましいでしょう。勿論、もっと安いに越したことはありません。責任をもって一度受け入れたお子様を長期間支援するためには、利益を出して会社を存続させるということが大事です。そのためには適正な家賃の物件で事業を行う必要がありますよね。

例えば家賃が安くても、改装費用に1,000万円かかる建物などはもちろん対象外です。改装費用分を稼ぎ出すのに何年もかかってしまっては元も子もありませんね。

集客面を考慮すると、ある程度視認性が良く、かつ利用しやすい立地であることが求められます。

放デイは、人通りの少ない路地裏にあるなど目立たない立地であっても集客は可能です。

ただし、「建物の上階にあるなど、一見してどこに事業所があるか分かりにくい」「3階以上でエレベーターがない」「大規模なビルの中にあって入口から事業所にたどり着くまでに時間がかかる」など通所が困難である物件は避けた方がよいでしょう。地下にあるなど少し暗い印象を与えてしまう物件も避けましょう。

車椅子のお子様が利用することを想定すると、バリアフリー(階段がない、出入口が広い、エレベーターがあるなど)が理想的です。トイレもバリアフリーにする場合は、車椅子が入る十分な広さを確保できるかを内見時に確認しましょう。

その他、例えば聴覚過敏を有するお子様であれば騒音が少ない環境が求められます。対象児の特性に配慮できる立地や建物であるかを確認しておきましょう。

送迎を行う事業所の場合は必須条件となります。1日に何度も送迎を行うことを考えると、駐車場までの所要時間が短いということは大きな意味を持ちます。職員が車で通勤する場合は徒歩圏内に駐車場が借りられるかどうかも確認しておきましょう。

また、送迎にかかる所要時間を考慮すると、事業所の周辺が過度に渋滞しないことや極端に停めにくい駐車場でないことも条件のひとつになりますね。

土砂災害、洪水、内水、津波などの危険性が少ないことが理想です。

災害弱者と呼ばれる、災害時に自力での避難が通常の者より難しく、避難行動に支援を要する人々が利用する児童福祉施設等においては、災害にあう危険が高く、避難に時間を要するなどの立地に事業所を構えることは可能な限り避けた方が良いでしょう。

放課後等デイサービスの開設を地域住民から問題視されることはごく稀ですが、成人の障害者が利用する事業所や施設は未だに十分な理解が得られず、新規開設の際には地域住民への説明会を開催するなど、トラブル回避のために前もっていくつかの策を講じることがあります。

開所前に近隣の方や町内会長へご挨拶に伺うなどすると、トラブルの予防になりますので是非行ってみてください。

ただし、気をつけていても多少の騒音は発生してしまうものですから、そもそも同じ建物内に騒音NGのテナント、例えば学習塾が入居している場合は要注意です。受講生が集中して勉強ができないなどということになると申し訳がありませんよね。

周辺にそのような店舗があると、当然に保護者様は不安になり、集客は困難になります。

酒類やギャンブルを提供する店舗等も同様ですね。周辺に悪影響を与える可能性がある店舗がある建物は避けましょう。

上記の条件を満たす理想的な物件が見つかったとしても、放課後等デイサービスが開業できるとは限りません。

各法令等によって、放課後等デイサービスを開業できる物件の基準が定められているのです。

開業する上での最初の関門が「物件選び」になります。
それなりに時間がかかる部分ですので、弊社では物件探しの段階からコンサルティングプログラムをスタートさせていただいております。

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