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はじめて「療育」に相談するとき

2025.05.06

児童発達支援・放課後等デイサービス ヒトツナ フランチャイズ本部の遠藤です。
この記事では、「児童発達支援・放課後等デイサービスの利用までの流れ」を解説致します。

児童発達支援・放課後等デイサービスとは

児童発達支援とは、主に未就学の障害のある子どもや、その可能性のある子どもを対象とした福祉サービスの一つで、子どもの発達を支援するために専門的な療育(りょういく)を提供する制度です。児童福祉法に基づく「障害児通所支援」のひとつです。

■ 対象となる子ども

  • 0歳~6歳(就学前)の子ども
  • 発達に遅れや障害があると診断されている、またはその可能性がある子ども
  • 医師や保育士・幼稚園教諭などから発達に関する指摘を受けた子ども

※障害者手帳や診断がなくても、自治体の判断で利用できる場合があります。

放課後等デイサービスとは、障害のある就学児童(小学生〜高校生)を対象に、放課後や長期休暇中に通うことができる福祉サービスです。児童福祉法に基づいた「障害児通所支援」の一種で、子どもの成長や自立を促すための支援を行います。

■ 対象となる子ども

  • 小学校〜高校に通う、発達障害・知的障害・身体障害などのあるお子さん
  • 医師の診断がある場合が多いが、市区町村の判断で診断なしでも利用できることがあります

通所のきっかけ「どんなときに相談しようと思うのか?」

児童発達支援や放課後等デイサービスの利用を検討する相談のきっかけは様々ですが、保護者や周囲が子どもの成長や行動に対して「気になる」と感じることがあり、それを専門的な機関に相談してみようと思ったときに児童発達支援や放課後等デイサービスの存在を知るケースや、乳幼児健康診査等で療育を促され、通所に繋がるケースなどがあります。

発達や行動面の気になる事があるなどの場合

  • 言葉がなかなか出ない/遅れている
  • 友達とのやりとりが苦手・トラブルが多い
  • 落ち着きがない/じっとしていられない
  • 感情のコントロールが難しい(すぐ泣く・怒る)
  • 偏食や強いこだわりがある
  • 着替えやトイレなどの生活動作が年齢より幼い

児童発達支援(未就学児)で多い相談理由

  • 保育園・幼稚園で「他の子と違う」と指摘された
  • 3歳健診・発達健診で経過観察や要支援といわれた
  • 言葉が出ない・指示が通らない
  • 発達検査を受けたら年齢相応のスキルが不足していた
  • 家では問題ないが、集団生活で困っているといわれた 等

放課後等デイサービス(就学児)で多い相談理由

  • 学校で集中が続かず、学習が進まない
  • 学校や放課後に過ごす場所が少なく、家庭での負担が大きい
  • 不登校気味/登校渋りがある
  • 他の子と遊べない、トラブルになる 等

上記に該当することがあるからといって、発達障害や知的障害があると言い切れるわけではありませんし、療育が必ず必要という診断を受けるとも限りません。しかし、子育てについて連続性を持ちながら相談できる場所というのは意外と少なく、児童発達支援や放課後等デイサービスは、一年ごとに担任が変わる事もないため、切れ目がなく相談ができるという点で、発達に関する不安や違和感の相談先として、療育施設に通所するというのは一つの方法だと考えます。心配が小さなうちからでも、実際の通所が認められるか(別途手続きが必要なため)は分かりませんが、相談頂いて構いません。

受給者証の申請が必要

児童発達支援・放課後等デイサービスを利用するには「通所受給者証(児童通所給付費支給決定通知書)」が必要です。

必要な書類(例)

  • 申請書(市区町村で配布)
  • 医師の診断書または意見書(市町村により異なります)
  • 世帯収入に関する書類(課税証明など)
  • 面談(市役所職員や相談支援専門員と)

※この申請は、お住まいの市区町村の障害福祉課等で行います。

サービス提供事業所の選定・見学

受給者証の申請中または取得後、実際に通う事業所を選びます。

  • 児童発達支援(未就学児向け)
  • 放課後等デイサービス(小学生~高校生向け)

複数見学し、お子さんに合った雰囲気・支援内容を確認しましょう。

契約・個別支援計画の作成

希望する事業所が決まったら契約を行い、支援の方向性を定めた「個別支援計画」を作成します。
利用にあたっては、「相談支援専門員」の方にサービス利用全体の計画を立てて頂き、実際の事業者との連携を進めるケースも大半になっておりますので、市町村の担当者に相談しながら、適切に進めていきましょう。

子育てのとなりに、療育を

お子さんの成長や行動で、
「ちょっと気になるな」「ほかの子と少し違うかも」と思ったことはありませんか?

言葉が遅い、お友達とうまく遊べない、落ち着きがない――
そんな“ちょっとした心配”こそ、相談のきっかけになります。

発達には一人ひとりのペースがあり、
早く相談することで、必要な支援や関わり方が見つかることがあります。

「育て方の問題かな…」とひとりで悩まなくても大丈夫です。
あなたの思いを、専門の相談窓口がしっかり受け止めます。

まずはお気軽にご相談ください。
お子さんとご家族の未来のために、その一歩を応援します。