児童発達支援・放課後等デイサービス ヒトツナ フランチャイズ本部の遠藤です。
児童発達支援・放課後等デイサービスのガイドラインにある「健康・生活」を踏まえて、児童発達支援から放課後等デイサービスへの接続期である就学にフォーカスして投稿したいと思います。
今の時期というのは就学時健診が行われるなど、就学先の決定に向かう時期に入ってきます。また、来年度の放課後等デイサービス選びも活発になってきますので、今知っておきたい「就学に向けてつけたい力」についてお話し致します。
前提として
子どものしつけは、本人の発達段階を飛び越えた性急な教育を行うよりも、できることのプラスワンを行う発達の最近接領域を捉えた関わりが最も発達を促すと言われています。ですので、「今○○が出来ていないから急いで訓練しなければ」と躍起にならなくても大丈夫です。繰り返しですが、お子さんの発達の段階に合わせて、歩んでいきましょう。
発達の最近接領域についての記事はこちら
集団の主傾向を考える
ずばり「就学に向けてつけたい力」を考えるとき、併行してテーブルにあげておく議題が、「目指す集団の主傾向」に他なりません。
就学先を決める上では様々な葛藤もあると思いますが、実際、その集団の主傾向により必要な力は変わってくると思います。
例えば、普通級を想定した場合、基本的には自分に関わること(準備、片付け、着替え等)は自分でやっていくことになるため、現時点でどの程度サポートが必要なのか、また一人でできなくても環境調整があればできるのか等、考えていくことが必要です。
親御さんだけで悩まない
とはいえ、就学先の決定については、本人の学習、社会性、様々な面でこども本人を中心とした教育的ニーズに加えて、医学的・心理的な視点での見解、保育園や幼稚園等での生活状況、更に保護者のニーズ、そして就学において合理的配慮の状況を総合的に判断されていきます。
その為、親御さんだけで悩まず、就学相談や学校見学に行きながら、就学に向けての相談を進めていきましょう。児童発達支援に通っている場合は、職員にも相談してみてくださいね。
幼児期から続けること
さて、それでは就学に向けてつけたい力の本題に入りたいと思いますが、ここでもまた矛盾したことを言いますと、「小学生になるために」という頑張りは必要ありません。
こどもはみんな生まれたときは0歳で、乳児から自分のペースで段階的に成長していきます。
それを踏まえた上で乳幼児期から積み重ねておきたい生活習慣をお伝え致します。
それは、睡眠、食事等の生活リズムになります。
就学後のライフスタイル
就学後は決まった時間に登校し、集団生活の中で学業に取り組みます。
自分の持ち物の管理、指示を聞いたり、授業に参加したりする上でも、こどもの注意力が必要になる場面が多々あります。
発達特性があると、注意力にも偏りがあったり、散漫さや不注意につながることもありますが、そういった本人の生来的要素で注意力を伸ばしていこうとしてもなかなか難しいと思います。
ですので、少なくとも生活習慣で注意力が阻害されることがないよう生活を整えていきましょう。
必要に応じて医療とも連携を
睡眠を整えて、と言われても発達障害児は睡眠障害を併存するリスクが高いと言われていたり、感覚特性から布団やパジャマ等の感覚から眠りに就けないお子さん等もいらっしゃったり、なかなか親御さんの頑張りだけで睡眠を整えるのは難しいこともあると思います。
かかりつけ医に相談したり、感覚面については作業療法士のアドバイスも受けながら生活環境を整え、お子さんが日中元気に過ごせるよう大人たちが連携していきましょう。