「重度の方が大変でしょ」
「いや、軽度の方がしんどい」
最近、SNSでもよく見かけるこの議論。
結論からお伝えすると、
この問い自体に“正解”はありません。
なぜなら、大変さは「重度か軽度か」ではなく、
その子に対して適切な支援があるかどうかで決まるからです。
この記事では、現場の視点から
・なぜこの議論が起きるのか
・重度と軽度それぞれの大変さ
・本質的に大切な視点
を整理してお伝えします。
なぜ「重度と軽度どっちが大変」という議論が起きるのか
この議論は、
・当事者家族が感じている大変さ
・支援者が感じている大変さ
どちらの立場で語るかによっても変わります。
ただ、共通しているのは
**「見えている大変さが違う」**ということです。
見えている大変さの違い
- 重度:目に見える支援負荷(身体介助・安全管理)
- 軽度:目に見えにくい困難(社会適応・二次障害)
どちらも「大変」であることに変わりはなく、
どちらの立場にも
「分かってほしい」という思いがあります。
そもそも「重度」「軽度」とは何か
ここで一度立ち止まる必要があります。
何をもって重度・軽度と呼んでいるのか?
- 身体障害の程度なのか
- 知的発達の遅れなのか
- 療育手帳や障害者手帳の等級なのか
例えば、
・知的や身体に障害はない
・でも学校でのトラブルが多い
・癇癪や他害で家庭が疲弊している
このようなお子さんは「軽度」に分類されることが多いですが、
本当に“軽い”のでしょうか。
ここに、議論のズレが生まれます。
重度の大変さ(目に見える負担)
まずは、一般的に「重度」と言われるケースの大変さです。
- 常時の見守りが必要
- 医療的ケアや日常生活の介助
- 命や安全に直結する支援
- 家族の就労継続が難しい
- 経済的・身体的負担が大きい
ケアの量と時間が圧倒的に多く、
**負担が“見えやすい”**という特徴があります。
さらに、
- 通院や服薬
- 合併症による生活制限
- 受け入れ先の少なさ
といった社会的な課題も重なります。
軽度の大変さ(見えにくい本質的な困難)
一方で、「軽度」と言われるケース。
ここが、実は見落とされやすいポイントです。
発達障害などの場合、
- 能力の凸凹が大きい
- 理解の仕方が独特
といった特徴があります。
その結果、
- 一見できているように見える
- でも特定の部分で強い困難がある
- 周囲の理解が得られにくい
という状態になります。
よく起きる二次的な苦しさ
- 「なんでできないの?」と言われ続ける
- 「頑張ればできる」で終わる
- 本人に合わない伝え方をされる
- 努力不足と誤解される
これらが積み重なることで、
- 自己肯定感の低下
- 不登校
- 抑うつ
- 反抗・暴力
といった二次障害につながることも少なくありません。
ここが重要です。
軽度は“支援が足りないこと”が最大のリスクになります。
結論:大変さを分けるのは「重度か軽度か」ではない
ここが一番お伝えしたい本質です。
重度か軽度かではなく、
その子に適切な支援があるかどうか。
これがすべてです。
支援がある場合とない場合の違い
例えば、
重度でも支援が整っているケース
- 早期から医療・療育につながっている
- 本人なりの伝え方を獲得している
- 日常の困りごとが整理されている
→ 安定して生活できる
軽度でも支援がないケース
- 「障害ではない」と見過ごされる
- 困りごとが理解されない
- 不適切な関わりが続く
→ 問題行動として表面化する
つまり、
困りごとの大きさではなく、
支援とのマッチングが結果を左右します。
発達障害における「重度」という考え方
発達障害にも“重さ”のグラデーションはあります。
例えば自閉症では、
- 自閉特性の強さ
- 知的発達の程度
この2軸で状態が変わります。
またADHDでも、
- 知的発達の遅れを伴うケース
- 衝動性が非常に強いケース
など様々です。
つまり、
「重度・軽度」という単純な二分では語れないのが実態です。
この議論に意味はあるのか
正直に言うと、
どちらが大変かを比べること自体には、あまり意味はありません。
なぜなら、
- どちらにも固有の困りごとがある
- どちらも支援と理解を必要としている
からです。
「あなたの方が大変」
「いや、こっちの方が大変」
そうやって比べても、
目の前の困りごとは何も解決しません。
それでも伝えたいこと
自分が大変だと感じていることを、
誰かと比べて我慢する必要はありません。
それぞれの立場で、
それぞれの苦しさがあります。
だからこそ、
- 理解されること
- 支援につながること
- 孤立しないこと
これが何より大切です。
まとめ|支援者としての分かれ道
支援とは、
「その子にとって何が必要か」を見ること。
重度か軽度かではありません。
- どこに困りごとがあるのか
- どんな環境なら力を発揮できるのか
そこに本気で向き合えるかどうか。
ここが、
支援者としての分かれ道だと感じています。
あなたはどう感じましたか?
・重度の大変さ
・軽度の大変さ
・支援のあり方
この記事を読んで、どんなことを感じましたか?
ぜひご意見をお聞かせください。
さいごに
ヒトツナでは、
「重度か軽度かではなく、その子に合った支援を届ける」
この考え方を軸に、全国で教室展開を行っています。
・支援の質を大切にしたい
・現場と経営、どちらもちゃんと向き合いたい
・“預かり”ではなく“療育”をやりたい
そんな想いを持った方と、一緒に事業をつくっています。
実際にヒトツナでは、
- 開業前から集客の土台が整っている状態でスタートできる
- 開業後も本部が現場に入り、支援・運営の両面を伴走
- 行政対応や運営指導に向けた体制づくりまでサポート
という形で、
「やりたい支援」と「続く経営」を両立させています。
もし、
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