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【作業療法士がやさしく解説】感覚過敏の対応ポイント

2024.09.25

こんにちは、作業療法士のたき先生です。

本日は、子どもの感覚過敏について紹介します。

はじめに

私たちは普段、ほとんど意識することはないですが、たくさんの感覚を取り入れて、それを利用しながら生活しています。

お子さんも、公園ではブランコでの揺れ刺激、砂場では砂を触った感覚、また、遊具に登ったり、ジャンプしたりするときには筋肉や関節でも感覚を感じています。

生活の中では、シャワーを浴びる、歯磨きをする、服を着る、耳かきをする、たくさんの場面で様々な感覚を取り入れて過ごしています。

一部のお子さんは、これらの感覚がとても怖かったり、不安になったり、逆に好きすぎてやめられなかったり、こういったトラブルを抱えていることがあります。

目に見えず、理解しづらい「感覚面」について、本日は、過敏なお子さんへの対応方法をお伝えします。

感覚過敏への対応

アプローチ方法は様々ですが、本日は大切な3つのポイントを紹介します。

1.主体的に関わること

感覚に過敏さを持つお子さんは、人からされることは嫌いでも、自分から行うことはできる場合があります。そのため、強制することは避け、目的がある課題に対し見通しを持って取り組めるように環境を設定しましょう。

例えば、砂が手についたり、手にかけられたりするのが嫌いなお子さんは、自分でお山を作ったり、スコップで穴を掘ったりすることはできるかもしれません。また、粘土を触ることを嫌がるお子さんは、自分が好きなキャラクターを作る、おままごとで遊ぶ、このような設定であれば前向きに取り組めるかもしれません。

まずは、その子が受け入れやすく、楽しめる環境を設定して、主体的に関わることを意識していきましょう。

2.いつでもやめられること

先ほど説明した、主体的に関わることに加えて、「いつでもやめられる」というポイントも大切です。例えば、いつでも汚れた手を拭けるように濡れタオルを用意したり、揺れる遊具をいつでも止められるようにしたり、嫌になったらその場を離れられるようにしたりすることで、取り組みやすくなることがあります。

私たちも、苦手な食べ物や怖い場所、いつでもやめられるのであれば少し食べてみたり、のぞいたりすることができるかもしれませんよね。

3.他の感覚を利用すること

上記の2つのポイントは特に大切ですが、その他に、他の感覚を利用することで感覚を調整するという工夫もあります。

例えば、触ることが苦手なお子さんに対して、固有感覚という圧の刺激を同時に提供することで、不快感が和らぐことがあります。人から指先でスーッと触られるよりも、ぎゅっと押さえるように触られる方が不快感が少ないですよね。これと少し似ていると思います。

遊びの場面では、粘土を太鼓に見立てて叩いてみたり、型や道具を使ってぐっと力を入れるのも良いかもしれません。

さいごに

最後までお読みいただきありがとうございます。

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